学会長挨拶

第16回中四国臨床工学会の開催にあたり、学会長としてご挨拶申し上げます。

この度、第16回中四国臨床工学会を、2026年12月5日・6日の2日間にわたり、高知の地で開催する運びとなりました。日頃より臨床工学の発展にご尽力されている皆様に、心より感謝申し上げます。

今大会のテーマは「舞~FUTURE BY EDUCATION 臨床・手術・機器管理・研究みんな楽しい!!」といたしました。「舞」という言葉には、技術や知識、情熱を堂々と表現する姿を重ね合わせました。臨床・手術・機器管理・研究といった多岐にわたる私たちの仕事の一つひとつに楽しみを見出し、学びを深めることが、臨床工学の輝かしい未来へとつながるという強い想いを込めています。

開催地である高知県は、「自由は土佐の山間より」という言葉に象徴される、既成概念にとらわれない自由闊達な気風に満ちています。過去、多くの若者たちが、ここ土佐の地で、喧々諤々と日本の未来を議論しあったように、今、この高知で、世代を超えて技士が自由に議論し合う、そんな場にしたいと考えています。また、よさこい祭りでは、踊り子たちが堂々と、そして楽しそうに舞い踊る姿が街全体を熱気に包み込みます。この高知ならではの精神こそ、私たちが目指す学会の姿です。

中四国臨床工学会は、ベテランから若手まで、全ての臨床工学技士が集い、共に学び、交流を深める場です。経験豊かなベテランの皆様には、これまでの知見を次世代に伝えていただくとともに、新たな視点を発見する場として。そして、若手の皆様には、その知見を吸収しつつ、自由な発想で活発な議論に参加していただきたいと願っております。よさこいの踊り子のように、自らの情熱を堂々と表現し、新たな仲間と出会い、交流の輪を広げてほしいと思います。

本学会が、未来を担う臨床工学技士の皆様にとって、学びと喜びにあふれる実り多き機会となりますよう、学会長として精一杯務めさせていただきます。皆様のお越しを心よりお待ちしております。

第16回中四国臨床工学会学会長 岡田 恒典(高知医療センター 医療技術局 臨床工学部)